~~~はじめに~~~

         「被差別部落」…皆さんはこの言葉を聞いてどう思われますか?
私が、このブログを始めることにしたのは、職場で「○○地区は危ない」などと
“心無い会話”が聞こえてきたからでした。それも複数の方から…。政策的には、約150年前に「解放」されたはずの被差別部落ですが、職場だけではなく、インターネットやパルプマガジン(低俗雑誌)などで、今尚、多くの差別があることを実感します。被差別部落出身の妻と結婚し、部落の暮らしを知る中で「部落の良さや暖かさ」を皆さんに伝えたいと思います。

2014年8月22日金曜日

子供のお祭り・部落の地蔵盆:その1

朝晩は、少し過ごしやすくなりましたね。
広場ではコオロギの声も聞こえてきて、
チョットずつ秋が近づいてまいりました。

前回は部落のお盆の様子をお届けしましたが
如何でしたでしょうか?
全国津々浦々色々なお盆のカタチがあるでしょうが、
部落の・・・それも一つの部落のお盆のカタチ
という事でお読みいただければ幸いです。

今日は、前回に引き続き「被部落の文化」について
お話しようと思います。

そう言う意味では、「生い立ち編」が
ここ暫くお休みになっておりますが、
それだけ行事が多いのですね。
生い立ち編については今後も引き続き
書いて参りますのでよろしくお願いいたします。

さて、今日のテーマは「被部落の地蔵盆」です。

「なんだぁ!?今日も“盆”か!」

・・・なんて思わないで、もう少しお付き合いお願い致します。

“地蔵盆”
 wikiによりますと・・・
{地蔵盆は全国的に行われている風習であるが、
京都府滋賀県大阪府奈良県神戸市三重県
福井県若狭地方など近畿地方を中心とする地域で特に盛んである}
とあります。

どうやら全国にもある行事らしいですね。




では、一般的な地蔵盆の概要を書いてみます。
(私の子供の頃の地蔵盆をモデルに!)

◎概要
町内の地蔵を祀るお祭り。
地蔵盆は児童盆!?
というくらい子供主役の行事なのですが、
これは、地蔵が子供の守り神であることに由来するのでしょう。

◎単位
祭りは町内単位で行われます。

◎日時
8月16日のお盆が過ぎてから。
町内ごとに決定されるので「この日」というのは
決まっていない。昔は土・日で行なわれたが、
最近は少子化や町内役員の減少などにより
1日で済ませる町内も多いが、
いずれにしても、子供たちにとっては、
夏休みの最後を飾る大きなイベントの一つです。

◎場所
場所は、町内の広場や空き地にテントを立てて
場所を作る事が多いが、最近は熱中症対策として
世話役さんが自宅やガレージを
提供されることもあるようです。
その場合、道路(多くは路地)は期間中
通行止めにされます。

◎地蔵
当地域では、地蔵は小さなものです。
大きさで言うと50cm程度でしょうか。
童話「笠地蔵」に出てくるような立像ではありません。
各町内に祠があり、その中にお祀りしてあります。

◎アトラクション
おやつの配布や抽選会、金魚すくい、花火など
各町内で工夫をこらし子供たちを楽しませています。

◎宗教行事
地蔵盆は児童盆とは言っても
宗教行事の一つでありますので、
当然それに関連した行事もあります。

地蔵盆の期間中にはお寺さんを呼び
お経をあげ供養をします。
地蔵は、各町内にあるのですが、
道祖神的な要素を多分に含むため、
年に一度だけ、お寺さんから
供養の読経が行われるのです。

◎あんどん
 8月に入ると、地蔵盆の準備として
「あんどん」の制作に掛かります。
あんどんと言っても大きなもので
道路に渡して吊り下げます。
だから、幅2~3mくらいでしょうか。

骨組みは毎年使いますので組み立て式。
組み立てと吊り下げは大人の仕事ですが、
子供達は大きな模造紙に絵を書きます。

漫画のキャラクターやスポーツカーなど、
各自思い思いに書きます。
それを骨組みに巻きつけ、
中に電球を入れてあんどんとしますが、
最近はあんどんも殆ど見なくなりましたね。

地蔵盆自体が縮小の方向に向かい、
簡素化しているわけです。
寂しい話ですが時代の流れでしょうか?

◎提灯
あんどんが来れば提灯ですね。
提灯も各家庭の軒先やテントに飾られます。
多くは、卍が入った提灯です。

◎子供たちの様子
先述したように、子供たちにとっては
夏休み最後の大きなイベントです。
子供を連れて帰省中の親御さんも
その日に合わせて帰ってきますし、
それ以外の方も、その日には予定を入れないことが
しきたりでした。

子供たちは、朝から町内に作られたテントに集合し、
ゲームをしたりして楽しみます。
あ、その頃のゲームですから、「人生ゲーム」なんかの
ボードゲームや将棋などです。

まぁ、当時は地蔵盆以外でも、
毎日がそんな感じで近所の者と遊んでいましたが、
場所が違うと気分も変わるものです。

そのうち、時間が来れば抽選会や金魚すくいを
するわけです。
だから、子供たちは食事以外はテントに居ましたね。
食事も近所の方の家におじゃましたり。
とにかく、この日は大人も含めて
地域ぐるみで楽しみます。

まぁ、こんな所が私の育った地域をモデルにした
地蔵盆の概要です。
このような風習のある方には馴染みのある光景でしょうし、
(もっと豪華!!という方もおられるかも!?)
このような風習のない方には、とても興味深い
風習かと思われます。

次回は、いよいよ被差別部落の地蔵盆の模様を
お届けしたいと思います。
どうぞ、お楽しみに!!



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