~~~はじめに~~~

         「被差別部落」…皆さんはこの言葉を聞いてどう思われますか?
          私が、このブログを始めることにしたのは、職場で「○○地区は危ない」などと

          “心無い会話”が聞こえてきたからでした。それも複数の方から…。

          政策的には、約150年前に「解放」されたはずの被差別部落ですが、

          職場だけではなく、インターネットやパルプマガジン(低俗雑誌)などで、今尚、

          多くの差別があることを実感します。被差別部落出身の妻と結婚し、

          部落の暮らしを知る中で「部落の良さや暖かさ」を皆さんに伝えたいと思います。


         ※「生い立ち編」は、長期連載になります。少々長くなりますが、初めから

          読んで頂くことを強くお願い申し上げます(コチラからどうぞ)

2014年2月17日月曜日

同和教育(生立ち編-12)

同和指定校に入学してからは、
頻度は分かりませんが、同和教育が行われました。
これは、他の学校でもやっているのかもしれませんが、
とにかく、授業時間を使って部落のことを学ぶのです。

・どうして、差別がいけないのか?
・なぜ、部落があるのか?

なんていうような、内容だったと思います。

中学校を卒業して約30年になるせいもあって、
ほとんど内容は覚えていませんが、
ただ一つだけ、覚えている内容があります。

穢多・非人

この言葉だけは、しっかりと焼き付いています。

おそらく、他の生徒もそうかもしれません。

こんな話も覚えています。
その頃、校内で流行っていたのがトランプ。
特に「大富豪」と呼ばれるゲームをよくやりました。
本来は、ゲームに勝ち、ランクが上がると、
「大富豪」になり、その下には「富豪」「平民」「奴隷」と続きます。
 しかし、同和授業を受けた後は、
「大富豪」「富豪」「平民」そして、「奴隷」が
 皆さんの想像の通り・・・そうです
「穢多・非人」
 になるわけです。 
「次は、〇〇が大富豪で、☓☓が穢多非人な!」とか、
「うわーっ!!穢多非人になってしもた!」などと使う訳です。

又、意味もなく「士農工商穢多非人」などと、
まるで呪文のように唱えることもしばしば見受けられました。
だが、これらの語を使っていた当人たちは、
全く深く考えていませんし、むしろ面白がって使っていました。
そして、生半可な知識を得た彼らは、やっぱり部落ってコワイね、
などと言うわけです。

一体全体、同和教育ってなんでしょうね?
何も知らない生徒に「差別心」を植え付けるのが、
同和教育なんですかね?

生徒全員が、面白がって差別語を連発する事が、
どう、人権意識を持たせることにつながるのでしょうね?
結局、教育って言うのは、机上の空論ばかりで、
本当にこのような授業内容で、差別がなくなるとでも思っているのでしょうか?

同和教育は授業ですから、当然、
部落居住のクラスメートも一緒に授業を受けるのですが、
彼らはどういう気持で授業を受けてたのでしょうか?

「そんな授業しないでくれ!」
「そっとしといてほしい」
「いや!差別を理解してもらうまでとことんやって欲しい!」
どんな気持ちでしょう?

クラスでは、彼らは少数派です。
40数人に対して多くて二人程ですから。
今となって見たら、こんな授業内容であれば、
本当は彼らは、針のムシロだったかもしれません。
ともすれば、スケープゴートになる可能性だってあるわけですよね?

複数の本で読みました。
当時の教師は、部落民にしきりに「部落民宣言」を
させたそうです。
部落民を登壇させて「私は部落民です!!!」と宣言させるのです。
いわゆる、カミングアウトです。
教師としては、それが部落民のアイデンティティを
自覚することになると思っているのか?
それとも、教師の「生徒を解放してやった!」と言う
自己満足であるのかは、分かりませんが、
当の本人たちは、一様に「嫌だった!そっとしておいて
ほしかった」と口をそろえて言っておられます。

結局のところ、同和教育って何だったのでしょうね?
「部落解放同盟がウルサイから、何かやっとけ!」的な
ノリではなかったかと、今となっては思います。

今は、私も差別意識はありませんので、
このような言葉は使いませんが、
当時は、正直言って口にしたことは有ります。
部落に対する差別意識もあったので尚更です。
部落の同級生に直接は使いませんが、
やはり、面白半分で・・・。

再度繰り返しますが、当時の同和教育って、
やはり、差別を助長するものでしかないと思います。

現在の授業内容は分かりませんが、
ひょっとすれば、同和教育自体無くなっているのでしょうか?
同和対策の法律が切れてからは、
国 ・行政も「同和問題は解消された」と言う
向きになってきているので、障がい者や
外国人などの総合的な人権教育は施されていても、
同和だけに特化した授業はないかもしれませんね。

 兎にも角にも、このような授業や、日常での
部落生徒との接触、そして部落に対する
嫌悪感の中で、今後、数々の葛藤が
生まれてくるのでした。



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